伐採現場から、再びピストン輸送でバスまで移動した私たちは、次に龍山森林組合の製材所を訪ねました。
製材所には、山から運ばれた原木(丸太)が積み上げられています。杉が主ですが、桧の原木もありました。
この製材所では、正角(断面が正方形の柱や土台など)がつくられており、3.5寸(105o)と4寸(120o)の材がほとんどとのことでした。
原木は1本ずつ製材機に投入され、四辺を帯鋸で切り落として、四角い材木に製材されます。切り落とした四辺の材は、板や細かい材がとれるものはそのように利用され、そうてでないものはバーク堆肥(樹皮でつくる堆肥)などに利用されるそうです。
製材された木材は、積み上げられて乾燥窯に入れられ、高温で人工乾燥されます。乾燥により、含水率は20%程度まで落としているとのことでした。
乾燥が済んだ木材は、少し離れた場所にある仕上げ加工場に運ばれ、含水率の計測、モルダー(4面を削る機械)による仕上げを経て、強度が自動計測され、それらの情報がプリンターによって一本一本の木材の表面に印字されます。
天竜の杉は強度が高いとされ、曲げ強度を示すヤング係数が70、90は当然のこと、110、130等とプリントされた材も少なくありませんでした。
写真をクリックすると大きな写真でご覧になれます
|